色彩コラム｜カラーコンサルティング,ブランディング,マーケティングなどカラー戦略を行う東京カラーズの色彩コラム 下町の大黒湯、期間限定で「TSUBAKI湯」に！日本文化と色のおもてなし

東京スカイツリーにほど近い「大黒湯」が、期間限定で「TSUBAKI湯」になりました（2016,2,11～3,31）。蜷川実花さんが全面プロデュースした迫力満点の、しかし日本情緒たっぷりの銭湯。資生堂TSUBAKI発売10周年プロジェクトの一環です。

私が訪れたのは平日の昼間ということもあり、大浴場の中は地元の人たちの社交場そのもの。こんな時だけ遠方からやってくる私のようなお客さんも混ざっているに違いないのですが、皆そんなことはちっとも気にせず、楽しそうに世間話に花を咲かせていたのでした。

高い天井から溢れんばかりに垂れ下がる椿の造花。
このイベントのために描き替えたという「富士に椿」のペンキ絵。
洗い場のタイルにデザインされた大胆な椿の写真。

ゆったりとお湯に浸かりながらの眺めは最高で、色で言えば紅（べに）×浅葱（あさぎ）という日本らしさを感じさせる配色が、日常を華やかな非日常に変えてくれます。加えて、休憩所と脱衣場は咲き乱れる花々と赤紫の壁。

日本には古くから①詫び寂びに代表される渋い中間色の文化と、この銭湯に使われているような②高彩度色がぶつかり合って非日常を生む文化の両方が存在しているようです。

（東京カラーズ　桜井輝子）

※それぞれの画像はクリックして頂くと大きくご覧頂けます。

※浴室内の2枚の画像は、資生堂ホームページから誰もが無料ダウンロードできる［TSUBAKI湯特別画像］を掲載させて頂いております。休憩所（画像3枚目）は撮影OKなコーナーです。