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PANTONE®から発表された「2017年の色」

2016/ 12/ 19

日本では、PANTONE®(パントン)を携帯ブランドと思っていた人が居るが・・・実は「世界標準」の色見本帳!

PANTONE®から発表された「2017年の色」
2000年にユニクロから発売された51色のフリースは、その圧倒的なカラーバリエーションで人々を「あっ!」と驚かせましたが、その5年後(2005年)には新生銀行が32色のキャッシュカードを打ち出し、日本は「色で個性を表現する時代」へと突入しました。

さらにその2年後(2007年)、満を持してソフトバンクとパントンがコラボレーションした「PANTONE®携帯」は、当時1機種につき2~3色程度しかなかった携帯のカラーバリエーションを、圧倒的な24色で展開したのです。

そんな背景から、日本ではパントンと聞くと「携帯のブランド?」と認識している人が結構多いのですが、実はアメリカのニュージャージー州に本社を置く企業で、PANTONE®社から発行されている各種色見本帳は色指定における世界標準のひとつとして、各業界で使われています。

ユニクロの51色フリースが発売されたのとほぼ時を同じくして、パントンから「Color of the Year」(カラーオブザイヤー)が発表されるようになりました。これは、毎年12月にリリースされる「来年のトレンドカラー」です。今年もつい先日、2017年の色が発表されました。

PANTONE 15-0343 Greenery(グリーナリー)

【フレッシュできりっとした爽やかさのあるイエローグリーンは、
自然の緑が芽吹く春の始まりの日や、回復と復興のイメージを思い起こさせます】(PANTONE®社資料より部分抜粋)

日本では毎年のこの時期に「流行語大賞」や「今年の漢字」が発表され話題となりますが、いずれも1年間を振り返って決定されるもの。カラーオブザイヤーは、今の世界トレンドを慎重に分析した上で予測される「近未来の色」という違いがあります。

予測にあたってはファッション業界だけを見るのではなく、世界中で開催される美術展、映画などに現れる色も大いに参考にするそうです。「自分たちの居る業界だけしか見ていないと、世界が見えなくなってしまいます」とは、今回の発表会のために初来日された、パントンカラーインスティテュートのエグゼクティブ・ディレクターLeatrice Eiseman(リアトリス・アイズマン)氏の言葉。

[画像:左上]
2016年12月15日、ユナイテッド・カラー・システムズとアメリカPANTONE®社が共同開催した発表会で配布された資料とテキスタイル見本。

[画像:左中央]
日本初来日、パントンカラーインスティテュートのリー・アイズマン氏。アメリカではカラーグルの異名を持つ。

[画像:左下]
PANTONE®社スタッフの名刺。毎年、カラーオブザイヤーの色で作るそう。昨年(2015年)は2色が選出されたため、名刺の表裏でそれを表現。

(東京カラーズ 桜井輝子)

※それぞれの画像はクリックして頂くと大きくご覧頂けます。

●PANTONE®の日本語インフォメーションサイトはこちら
(パントン社正規代理店 株式会社ユナイテッド・カラー・システムズが運営するサイト)
➡http://www.pantone.jp/pages/pantone/index.aspx

●Pantone Color of the Yearの詳細はこちら
(過去のカラーオブザイヤーで選ばれた色もご覧いただけます)
➡http://www.pantone.com/color-of-the-year-2017
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